貧乏ゆすりは健康にいい！意識的に貧乏ゆすりをしよう

行儀が悪いと思われ、見た目に不快を感じることもある貧乏ゆすりですが、実は健康にとってはいいんです♪心理としては、緊張していたりストレスがあったりした時に無意識にしていることが多いのですが、意識的に貧乏ゆすりをすることで血流が良くなりますよ♪

貧乏ゆすりによる健康効果

ストレス解消

一定のリズムを刻むことによって、脳内にセロトニンがでてリラックス効果があります。セロトニンは幸せホルモンとも呼ばれます。セロトニンが分泌されると活性させるノルアドレナリンやドーパミンなどの神経伝達物質を制御して心の安らぎをもたらします。

セロトニンはストレスや睡眠不足で分泌が減ってしまいます。セロトニンを増やすためにおすすめなのは、規則的なリズム運動です。ウォーキングや軽い体操などです。貧乏ゆすりは足を小刻みにゆすっている、立派な規則的なリズム運動です♪

血流改善

足は第2の心臓と言われています。足腰で滞ってしまいがちな血液を心臓まで戻すのにふくらはぎの筋肉をポンプのように使うためです。足を上下に小刻みに動かすことで、ふくらはぎの筋肉が刺激され全身の血行が良くなります♪

大きく、太ももまで揺らすと更に効果UP！また、血行促進することで脳への血流も増え集中力も高まります。

冷え性改善

貧乏ゆすりをすることで、血流がよくなりふくらはぎの皮膚の温度も上がります。5分続けるだけでも1～3度あがるそうです。そのため冷えの改善に役立ちます♪

むくみの改善

むくんでいるということは、血管から漏れ出た水分が皮膚の下でたまること。特に皮下脂肪の多い女性に多いです。血流が改善すると血管に余分な水分も回収されていくので結果むくみも改善します♪

貧乏ゆすりをした方がよい時

長時間座りっぱなしの時

飛行機や新幹線などに乗っているとき、長時間同じ姿勢で座りっぱなしだとエコノミー症候群のリスクが上がります。このような場合、定期的に貧乏ゆすりをすることで血流を流し予防しましょう。

また、長時間のデスクワークも同様です。こまめに立ち上がるなどをして血流改善をしたいですが、座ってする仕事の場合気が付くと数時間経っていた！なんてこともあります。貧乏ゆすりをすることで血流改善するだけでなく、ストレス発散にもなります。

エコノミー症候群は、長時間同じ姿勢で座っていることで起こります。長時間同じ姿勢によって血流が悪くなり血栓ができるためです。血栓のできた状態で、突然歩くなどをして血流が戻ると肺に血栓が流れてしまい突然死に至ることも。貧乏ゆすりは、そんなエコノミー症候群を予防するにもってこいです。

足の痛みがある時

変形性股関節症という、中高年以上に多い股関節の軟骨がすり減って激痛をおこしてしまう疾患があります。加齢や運動不足、肥満などが原因で起きますがその改善に、なんと貧乏ゆすりをすることで改善効果があるようです。（貧乏ゆすり様の運動をジグリングといいます）

暇さえあれば貧乏ゆすりをすることで、軟骨の再生効果があるんだとか。副作用は今のところ報告はないようなので試してみる価値はありそうですね！（まずはかかりつけ医に相談してくださいね）

死亡リスクが下がる！？

イギリスのロンドン大学の発表にこんなものがありました。長時間座っていても貧乏ゆすりをよくしている人は死亡リスクが高くなっていなかった。むしろ低下する例もあると発表されています。良い結果は信じてみたいです。

1999年から2002年に、37～38歳のイギリス人女性1万2778人の座っている時間と貧乏ゆすりの有無や程度と死亡リスクの関係を調査したものです。貧乏ゆすりを全くしない人を軽、まあまあする人を中、よくする人を高とし、その結果、1日7時間以上座っている人は5時間以下人に比べて死亡リスクが1.3倍でした。ですが、貧乏ゆすりの頻度が中～高の人は7時間以上座っていても、死亡リスクは増えなかったとのこと。座っている時間が5時間以上6時間未満の人は逆に死亡リスクが低下している結果に。

参考文献；英国女性コホート研究における座り時間、ソワソワ、全原因死亡率-PubMed(nih.gov)

Sitting Time, Fidgeting, and All-Cause Mortality in the UK Women's Cohort Study - PubMed

Fidgeting may reduce the risk of all-cause mortality associated with excessive sitting time. More detailed and better-va...

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

大阪府医師会でも貧乏ゆすりを取り上げています。

参考文献；貧乏ゆすりという名のNEAT｜大阪府医師会

大阪府医師会

大阪府医師会は各区の医師会と連携をとり、医師のみなさま・府民のみなさまに有益な情報を公開し、未来の医療を構築します。健康や医療に関する各種講座やラジオ・新聞等マスメディアでの医療情報発信のほか、大阪府の医師の方々をサポートする研修会、福利厚...

www.osaka.med.or.jp

 

健康ゆすりをしよう

健康に良いものなのに、貧乏ゆすりというネーミングはどうなのでしょうね。この際、健康ゆすりに名前を変えても良いのかもしれません♪中高年の方は特に健康的に貧乏ゆすりならぬ健康ゆすりを意識的にしてみては♪テレビを見ている時に『ながらゆすり』をはじめて見るのも良いですね♪

ジグリングの方法は、椅子に深く腰掛け、膝は90度です。
90度以上に曲げるのは良いですが、逆に足を伸ばして行うとかえって股関節に負担になります。
目安は、こまめに分けておこないながら、1日合計2時間ほど行いましょう。

注意点は、人工股関節の方はしてはいけないということです。ほかに、返って痛くなったりしたときは無理して続けてはいけません。そのような場合は、かかりつけ医に相談をすることをお勧めします。

実は健康に良い貧乏ゆすり。意識的にしようかと思います♪ですが、周囲の人からすると貧乏ゆすりをする人はどう見られているでしょう？『貧乏ゆすりをする人の心理は？』に貧乏ゆすりをしてしまう人の心理を載せています♪

まとめ

じつは体に良かった貧乏ゆすりですが、良くない印象を与えてしまうしぐさの一つでもあります。カフェなどでたまたま隣に座った方が、貧乏ゆすりをしているとイライラしてみている人の血圧が上がるかもしれません。そのため、貧乏ゆすりは家の中では意識的にガッツリと、外ではそっとおこなうようにしたいですね♪