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特定看護師になったら特定行為をしないといけない?

ボードを見て考えている看護師の画像特定行為研修
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看護師特定行為研修は、その場(研修)に存在していたらいいとか、受けたらだれでも受かる簡単な研修ではありません。最終的には受かりますが、それは受講者がきちんと勉強し、必要なレベルに達したからです。

特定行為は21区分あります。職場の協力と推薦があって受講するので、21区分ある中から、自分の所属する施設に必要なものの研修を受けることが多いのではないでしょうか? 

特定行為がセットになっている場合もあります。私が受けたところのように、研修先がセットを組んでいるところもあります。

領域別パッケージのように、いくつかまとまっているものもあります。例えば、在宅・慢性期領域なら、呼吸器関連(気管カニューレの交換)、ろう孔管理関連(胃瘻、膀胱瘻カテーテル交換)創傷管理関連(褥瘡のデブリ、陰圧閉鎖療法)、栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連(持続点滴中の高カロリー輸液の投与量調節、脱水症状に対する輸液による補正)の4区分7行為がセットです。

私は慢性期のセットだったので、9区分16行為の特定行為を1年間かけて終了しています。

特定行為は医師の手順書が出ていれば、医師の判断を待たずに、必要時に特定行為を行うことができます。その分責任は大きく、勉強量も相当なものです。看護師の参考書ではなく医師の参考書で勉強するほど内容は難しいです。

だからこそ、特定看護師になったら、せっかく得たスキルを活かして特定行為の技術を磨きたい!そう思うのはもっともなことです。でも、特定看護師は、本当に特定行為をしなければならないでしょうか? (この記事は、私の体験談を元に記事を書いています。)

特定看護師は特定行為をしないといけない?

ピンクのファイルを抱えて笑顔の看護師画像

職場の環境が整っていて、特定看護師になったら医師やコメディカルと連携しながらバリバリ特定行為もしながら働く、特定看護師さんはもちろんいます。そうなりたいと思うでしょう。私もそうでした。

特定行為研修の同期が、バリバリ働いているのを聞いたりすると、うらやましく思ったものです。

残念ながら特定行為研修を受けるよう病院自体が動いていても、特定看護師を認めようとしない管理職がたくさんいる職場は存在します。そのような職場でどんなに一生懸命研修を受け、勉強をして特定看護師になっても、出る杭を打とうとする管理職が待ち構えています。

私のいた職場もそうでした。(その管理職は、特定行為研修を受けてはいないし、その研修が何か・どのくらい難しいのか・どのようなことができるのかなど何も知らなければ知ろうともしません) 

それでも、院長の指示のもと気管カニューレの交換はしていたし、外部から来る皮膚科医に付いて、デブリもさせてもらえていました。でも、私の主な仕事はポジショニング担当でした。

ポジショニングは特定行為でもなんでもなく、一般の病棟看護師でもできるものです。それでも、ポジショニングを定着させ、褥瘡ができにくい・できてもすぐに治すことができる病棟にしようと頑張ってきました。

実際、私だけの力ではなく、病棟職員全員でポジショニングを共有し協力した結果ですが、褥瘡生じている患者さんが一人もいなくなった時期もあります。特定看護師になって2年目以降では、皮膚科回診以外の日に私一人でデブリをすることもありました。

でも、私を認めたくない管理職からは、「行ったら受かる研修やろ?」 「たいして何もしてないやん」 「ポジショニングなんか特定行為でも何でもないやん」などと言われることもありました。

いすず
いすず

モチベーション、だだ下がりですよね。

これが、一般の看護師ならともかく、自部署の上司である師長が言うんだから、管理職として最低です。ただこれは、管理職のレベルが低いことが問題なのであって、そんなことで特定行為研修を受けても意味があるのかと悩む必要はありません

特定看護師は、特定行為をするだけの技術屋さんではありません。その技術をするためのアセスメント力がすごいんです。

ものは考えようです。私は、ポジショニングスキルを上げて、褥瘡ができないように、できてもすぐに治るようなポジショニングを考えてきました。それを褥瘡委員会で講義もしてきました。

そうして、病院全体でポジショニングスキルを上げて、壊死組織のある褥瘡ができる患者さんがいなくなり、デブリという特定行為をする必要のない環境にすればいいんじゃない?と思って仕事をしてきました。

いすず
いすず

結果、特定行為をほとんどしなかったとしても、壊死組織のある褥瘡患者がいないなら、その方が良いのです。

病院として求めるものが、デブリと気管カニューレの交換だったなら、『気管カニューレの交換は月に一度だけする・デブリはする人がいないから、しなくていい状態』 になるのは仕方のないことです。

ただ、本当にあなたの特定看護師としての仕事はそれだけなのでしょうか? あなたの持っている知識を病棟看護師に伝えること、特定看護師として学んだことを駆使してアセスメントをすること、目に見えて技術として特定行為をしなくても、それは立派な特定看護師としての働きだと思いませんか? 

私が頑張ってこれたのは、すごく勉強して取った特定行為修了証を得た自信だけでなく、病棟看護師さんの中で数人から、「いすずさんに言ったら何とかなる」 「皮膚の事ならいすずさんに」 と言ってくれるようになり、認めてくれる人たちがいたからです。

いすず
いすず

そう言ってもらえたとき、頑張ってきてよかったなーと、うれしかったです。

指導医の中でも特に、「主成分:優しさ」でできているすごく素敵な先生がいるのですが、その先生が私のことを認めてくれていたことも、私が特定看護師として頑張り続けるための自信になっていました。今も、その人たちには感謝しかありません。

私に特定行為研修を勧めてくれた看護部長はもういませんが、研修を受けないかと話をされた当時、こう言われました。

「師長が病棟を横に見るなら、あなたは全病棟を縦に見るの。あなたの特定看護師としての上司は院長です。あなたと院長が話をして決めたことを、師長会におろしなさい。師長会はそれを師長会で話し合うのではない。院長とあなたが決めた決定事項を周知させるために師長会を使うの。あなたは、そういう立場の人になるのよ」 

実際、私が特定看護師になった時には、今の看護部長に変わっていて、その話はなくなりました。今の看護部長は特定看護師のことはよくわかっていません。もし、看護部長が変わっていなければ、今の状況も違っていたのかもしれません。

特定看護師だから修了した特定行為をしたい!させてもらえないなら、何のためにとったのか?と思うこともあるかもしれません。

特定看護師はベースの勉強量が、一般の看護師とは違います。難しい勉強をこなし、試験をパスして、大変な実習をクリアして特定看護師になったのです。もっと、自身を持ってほしいと思います。

何者にも代えられない、頭の中にある知識を駆使して患者さんの「いつもと違う」ことにいち早く気づいて看護していきましょう。

まとめ

特定行為研修は、まだまだ周知されておらず、周囲からも認めてもらえなかったりすると、頑張っても「特定行為研修、する意味あるのかな」とふさいでしまうことがあるかもしれません。

でも、あなたのことを認めて見守ってくれている人は必ずいます。特定行為の技術の実施をすることだけにこだわらず、得た知識を活かして、患者さんを看るスキルを極めてほしいなと思っています。

周囲NSから「あなたがいたら安心」 「あなたがいたら何とかなる」と言ってもらえる特定看護師を目指しましょう。

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