人との距離感が近い人の心理とは｜パーソナルスペース

動作

2023.02.28

話をするときに、必要以上に近づかれたり、プライベートな質問がやたら多かったりする人に、苦手意識を持つ人は多いのではないでしょうか。

職場で話しかけてくれるのはうれしいと思う反面、体や顔の距離が近いと不快に感じることも。また、自分に近づいているのでなくても、誰にでも近づきすぎて話している姿を見かけるだけでも、苦手意識を感じることもあります。

相手との親密度によって適切な距離があります。それをパーソナルスペースと言います。

パーソナルスペースとは

パーソナルスペースは、他人と自分との適切な心理的テリトリーのことです。これ以上近づかれると心理的に落ち着かず、不快感がでるという距離です。人との距離が近い人は、このパーソナルスペースが狭い人です。

動物は、自分の縄張りに入ってくると威嚇したり警戒したりします。人間もそれと同様に、あまりに近づかれると防衛本能がはたらいて、不快な感情がわきます。そうなると、「この人苦手…」という苦手意識になっていきます。

人によって、ちょうど良い距離は違います。だけど、話をするときにやたら近づいてくる人っていますよね。もう少し、離れてよ…っていう。

パーソナルスペースが狭いと親しみを感じることもありますが、それは人によります。不愉快に感じる人もいますし、居心地が悪く感じる人もいます。その距離は５０cmの人もいれば、１ｍの人もいます。

パーソナルスペースは、人それぞれ違うこともありますし、性別や国、年齢などいろんな影響も受けますが、どんな人も持っています。パーソナルスペースは4種類あります。

親子や恋人など、とても親しい間柄のみ許される距離です。
職場で、例え同性同士でもこの距離の中に入ってこられると、不快感をもつ人は多いです。

お互いの表情や動作も読み取れて、手を伸ばすと触れることができる距離です。友人や親しい間柄の距離感です。プライベートの話をするときには、このくらいの距離をとります。

社会的距離は、テーブル腰に会話できる程度です。同僚や上司など、職場での距離です。はっきりと表情が見えないので、プライベートな話はしにくい距離です。

講義や演説など、個人的なつながりのない、公的な場面での距離です。

物理的な距離ではなく、心理的距離が近い人の特徴も紹介します。

物理的な距離だけでなく、やたらボディタッチが多いのも、距離感が近い人に多いです。軽く肩をポンと触れるだけだったとしても、親しい関係でない相手に触れられると、拒否感や抵抗感を抱く人は多いです。

いすず

私も苦手です

初対面だったり、まださほど親しくないときにプライベートな質問をしてくる人も、人との距離が近いです。結婚願望あるの？　恋人は？など、自分が聞かれて気にならなかったとしても、そういう質問自体をされたくない人もいます。答えないと、今後の関係に影響するのかと困らせてしまうかもしれません。

たいして仲良くもないのに、ため口で話しかけてくるのも、距離が近い人の特徴です。はじめからのため口は、馴れ馴れしさや非常識な印象を与えることがあります。

人との距離が近い人の心理には、もっと仲良くなりたいと思っていることもありますし、距離が近い方が安心すると思っている場合もあります。特に、寂しがりな人に多いです。自覚がない場合もあります。ですが、パーソナルスペースが広い人にとって、それは苦痛だったりします。

パーソナルスペースがもともと狭い人なのに、あの人と話すときは距離があるなというような場合、「この人苦手…」　と思っている可能性があります。

気になる人がいたなら、その人に近づいてみてはどうでしょう。その時に相手が離れた距離が、相手が感じている心理的距離になります。

かなり距離があるのに離れてしまう人や、かなり近くまで近づいても嫌がらないなど、相手の反応を見て確実ではないですがある程度判断できます。その人のパーソナルスペースの距離には個人差があります。

パーソナルスペースは個人差も大きいです。親しい間柄の場合は、気にしなくても良いかもしれまん。初対面の場合などは、少し気にかけて、相手とのちょうど良い距離を見てみるのも良いですね。あなたのパーソナルスペースはどのくらいですか？私は、相手によりますが結構広めです。