会話をしていても、「そうかもしれない」 「多分大丈夫と思います」 というように、語尾を濁して曖昧な言い方をされると、“結局どうなん!?”と思ってしまいます。
どちらにもとれる言い方で曖昧にして、返事を濁すのは時には便利です。どちらかに決められることばかりではないですし、はっきりさせたくないときってあります。
ですが、言った言わないトラブルの原因になることもありますし、白黒はっきりさせる方が良いこともあります。
曖昧に返事をする人の心理は、自分の考えに自信がなかったり、嫌われたくなかったりする気持ちの表われです。
曖昧な言い方をする人の心理
曖昧な言い方は時に便利です。どちらにもとれるため、相手の受け止め方でそれに対する返事を変えることもできます。ですが周囲がそれに気づいたとき、「あの人いつも曖昧に返事して逃げて、ずるいよね」ということにもなりかねません。
相手がイエス・ノーの返事を求めているときは、はっきりと返事することも時に必要です。
自信がない
何か聞いたときにも、「どうやろうね」 「う~ん」などの返事だけします。自分が言ったことで何等かの問題が起こった時に、自分は関係ないと言える逃げ道を作っておきたい気持ちの表われです。
自分に自信がないので、自分の決断したことによる失敗を恐れます。失敗したときに責められたくない気持ちがあります。
返事がしにくい内容
相手に返事がしずらいときや、何か言いにくいことがあるとき、反対意見のときには返事が曖昧になりがちです。ストレートに言うと相手を傷つけてしまったり喧嘩になるかもしれないので、言い出しにくいこともあります。
そのため遠回しな言い方で伝えていることもあります。ですが、聞いた方は、その返事よくわからない!となってしまいますし、曖昧にどっちつかずな返事をされたことはわかるので良い気がしません。
断りにくい
曖昧な返事をされると、結局OKなのかNOなのかわからずモヤモヤします。もしはっきりと断られたなら、次の相手を探すなど対応ができますが、曖昧だとはっきりするまで動けないときもあります。断られたと思ってその段取りで動いていたら、断ったつもりはないと言われてもイラっとしますね。
面倒
社交辞令で、誘われても「「また今度」などと“次回はいきますよ”というニュアンスで返事をすることもあります。きちんと向き合って返事をすることが面倒な場合、社交辞令のように「そうね。また今度ね」などと言いながら話を濁して流してしまいます。
嫌われたくない
曖昧な返事をするということは、はっきりとした意見や返事をしないということです。周りの意見に合わせてどっちつかずな『ふわっとした返事』をしているだけなので協調性があるように見えます。
はっきりと意見を言うよりも、イエスマンが好かれる職場は多いので上司には高評価を得ますが、後輩からは陰口を言われる覚悟は必要です。
自分の意見がない
自分だけで決められないような内容やよく理解していない内容、そのことに対して自分の意見がないような場合だと、曖昧に答えざるを得ないです。その場を逃れるために曖昧にしてごまかしてしまいます。
例えば自分がその場で返事はできないから上司に相談したいと思ったなら 「上司に確認してから、14時までに返事します」など具体的に返答してほしいものです。その場ではっきりと答えられなくても上司に確認してからちゃんと返事があると思えます。
ですが、その人自身に決断力がなくて自分の意見がまとまっていないような場合は、毎回暖簾に腕押し状態になります。ですが、いつもはっきりとせずに曖昧な返事だけでやり過ごしていると信用を失いかねません。
曖昧な返事をする人への対処法
普段は曖昧な返事を返されても、聞き流すことができても、イエスかノーのどちらかの返事が欲しいときには、“どっちやねん!”とイライラしてしまうこともあります。ほかの人に聞いても良いものなら、ほかの人に聞いてさっさと事を進めることもできます。ですが、仕事上どうしてもその人にも確認しないといけないときには困りますね。
2択で質問する。
これとこれ、どちらの方が良いですか?など、どちらかを選択するような質問で答えを求めてみましょう。どちらかを選ぶしかないので、答えるしかありません。
はっきり言う
「はっきり言ってくれないと、どうしたらいいのかわからなくて困る」 など、はっきり言うのも一つです。曖昧に返事することが癖になっている場合、“はっ!”とすることでしょう。また、あえてそのように返事をしていた場合でも、気づかれていると感じれば改善が期待できます。
勝手にすすめる
何を聞いても曖昧にしか返事が来ないなら、自分の思うように進めてみましょう。それで、違う方向に進んでいるなら、慌てて「そんな意味じゃなかった」と言いに来るでしょう。
または、「その多分大丈夫の意味はイエスと受け取りますね?」など、どちらかの回答として受け止めたことを確認してみるのも一つです。
待つ
ゆっくりと考えてから答えを出したい人の場合、すぐに返事をすることができずに曖昧になっていることもあります。そのため、「〇日までは待てるので、答えがでたら教えてください」など伝えておきましょう。
時間に余裕のある場合は相手を尊重して待ちましょう。また、このタイプの人にはできるだけ早く話を持っていき、返事を待てる時間の確保をすることも一つです。
自分が曖昧な返事をしてしまっている場合
曖昧な返事は時に楽なので、癖になっていることもあります。自分がもしも曖昧に返事をしがちだと感じたときは、主語を付けるようにしてみましょう。「わたしは」という主語です。「わたしは、〇〇と思います。」 主語を付けることで、「私の意見」を言う意識づけができます。
まとめ
曖昧な返事は、どちらにも受け止めることができますので、された方は結局どうすればよいのか困ります。した方は、結果によって返事の内容を変えることもできますので、ずるいです。
曖昧な返事でその場を濁すのは時に便利ですが、白黒はっきりとした返事も必要です。
相手が曖昧な返事をする人とわかっている場合なら、質問方法を工夫したり、返事を考える時間の分、余裕をもって質問しておくなどの対処をして、うまく調節しましょう。
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