*このページではアフィリエイト広告を紹介しています
PR

【看護師】 これって何と読む? 「御侍史」や「御机下」 医療業界だけに残る文化

二人の看護師が話をしている画像 新人ナース/ブランクナース
スポンサーリンク

看護師として働いていると、患者さんの紹介状などを見る機会があります。宛名に担当医の名前が書いていますが、そこに「御侍史」などと書かれています。何と読むの?と思ったことはありませんか? 

「御侍史」は 「おんじし」 または「ごじし」と読みます。この書き方は、医療業界だけに残る独特の文化なんです。

これ何と読む?『御侍史』『御机下』

看護師が持っている用紙をもう一人の看護師に見せている画像

医師が紹介状を書くときなどに、相手の医師の宛名に「〇〇先生御侍史」 や、「〇〇先生御机下」と書かれています。 

なんと読むのかな?とその時は思っても、帰宅後に調べるほど興味はなかったりしませんか?薬名やその作用など、患者さんのことに関係するなら帰宅後に調べることはありますけれど… 

この「御侍史」や「御机下」という書き方は、医療業界にだけ残っている独特な文化で、手紙を差し出す側からの謙遜表現です。

医師以外にも敬うべき職業はありますが、この「御侍史」と「御机下」は医師以外には使いません。なんかかっこいい♪といって、普通の手紙の時に使わないようにしましょう。 

御侍史(おんじし、ごじし)と読み、秘書やお付き人のことを差します。多忙な医師に直接手紙を出すのは失礼なので、お付きの人にあえてこの手紙を渡しますという意味です。 個人を特定せずに手紙を書くときや、病院長など秘書がついている相手などに用います。

御机下(おんきか、ごきか)は、直接先生に渡したり先生の机の上に置くことは恐れ多いので、敢えて机の下に置いておきますという意味になります。特定の医師当てに手紙を書くときや、若い医師宛てに書くときにも用います。

また、医師宛てのメールでは、「御机下」を使うのが一般的です。 

すっごく 「俺様、お医者様」な感じがプンプンしますね。『お医者様は偉いんだぞ』 という風潮が行き過ぎてしまったのでしょうか。

難読漢字、いくつ読める?

こめかみに手を当て考えている看護師画像

申し送りを聞いていると、時々言い間違いなのか? 間違った読み方で覚えているのか?と思うことがあります。抗生剤の言い間違いなどちょくちょく聞きます。「セフカペンピボキシル」 「シプロフロキサシン」 など噛みそうな名前です。 

「〇〇さん、昨日から セフカペンポキシル…開始です」 「シプロキサシン?始まりました」 うーん…残念!ちょっと違う笑  
後者は申し送る側のはずなのに、疑問形です。

まあ、セフカペンピボキシルの言い間違いねってわかるから、ツッコミもしないけれど。でも、似た名前で違う薬のこともあるし、薬名は正しく言いたいですね。

他にもいくつか紹介します。いくつ正しく読めますか? 

粥状硬化

なんと読むでしょうか?

「かゆじょうこうか」ではありません。

私も数年前まで、かゆじょうって呼んでました。

粥状硬化は、動脈硬化の分類の一つで、アテローム性動脈硬化のことです。

正解は「じゅくじょうこうか」です

粟粒

何と読むでしょうか?

「あわつぶ」ではありません。 読めました? 

いすず
いすず

私は特定行為研修を受けるまで「あわつぶ」と読んでました

粟の粒ほどに非常に小さいことという意味なので、あながち間違ってはいない!? 

薬疹などの紅斑の大きさを表現するときなどにも出てきます。例えば「粟粒大~小指頭大までの紅斑や丘疹が全身に左右対称性に生じている」など

他にも「粟粒結核」などもありますね。

正解は、「ぞくりゅう」です。

犬吠様咳嗽

何と読むでしょうか?

「けんぼうようがいそう」ではありません。 

新人ナース
新人ナース

ありゃ…「けんぼうよう」じゃないんですか?!

犬が吠える様な甲高い咳のことを言います。ジフテリアやクループなどでみられる症状です。

正解は 「けんばいようがいそう」です。

裏急後重

何と読むでしょうか?

「りきゅうごじゅう」 ではありません。

いすず
いすず

私は、もはや読んでもいません。しぶり腹と変換してました。

意味は、しぶり腹のことで、しきりに便意を催すけれど、実際にはごく少量しか出ず、まだすぐに行きたくなる状態のことです。

正解は 「りきゅうこうじゅう」です。

喘鳴

何と読むでしょうか?

これは、「ぜいめい」と、けっこう間違って読んでいる人多いんですよね。 呼吸をするときに、ヒューヒューと異常な呼吸音が連続的に聞こえます。気道が狭くなって出る音で、聴診器で聞かなくても聞こえる呼吸音です。

正解は 「ぜんめい」です

流涎

これは何と読むでしょうか? 

「りゅうえん」ではありません。 

よだれがダラっと流れている状態を言います。

正解は、「りゅうぜん」です。

まとめ

医療業界だけに残るおかしな文化 「御侍史」 や、もしかしたら間違って覚えているかもしれない医療用語を一部紹介しました。

あなたはいくつ正しく読めましたか? カルテに記載する分には、読み上げないのでいいのですが、申し送り時に、バレてしまいます。

何て読むんだっけ?と思って調べて、そうか!と思っても、しばらく使わないと忘れてしまうこともありますね。そういう時の申し送りでは、そこだけ少し早口にしてみたりして、さらっと堂々とごまかしましょう。

コメント