第一印象は今後の人間関係に印象を与えてしまうほど大切です。ですが、不本意ながら初対面の相手に不快な思いを与えてしまったり、怒らせてしまうこともあります。
悪くなった第一印象は、もう覆らないのでしょうか? そのような場合は第二印象で挽回しましょう。第一印象とのギャップを利用して好印象に変えてしまいましょう!
第一印象を失敗しても第二印象で挽回できる
第一印象は、初対面の時に数秒で受けた印象をいいます。初頭効果とも言い、第一印象で受けたイメージはその後の人間関係にも影響を与えます。
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第二印象は、コミュニケーション論による造語です。第一印象は見た目などの非言語的コミュニケーションから得ますが、第二印象は実際に話をして関わる中で、作られていく印象のことを差します。
会話の内容、言葉のキャッチボール、会話をするときのしぐさなど相互のコミュニケーションを通して判断されていきます。
出会ってから15分~30分ほどで決まります。

「初めのイメージは最悪やった」 「出会いは最低やった」など、第一印象はけっして良くないのに、その後に仲が進展した結果、夫婦になっているなんていう話は、よく聞く話の一つです。
第一印象があまり良くなくマイナスイメージがあった時には、対照的な対応を心がけることで第一印象とのギャップが生まれます。
「冷たそう」とか「性格きつそう」などの第一印象の人ならば、第二印象で「話をしていくと意外とフレンドリー」とか「すごく美人なのに気さくで話しやすい」などの印象を与えれば好印象に変化していきます。
優しそうに見えて、実際も優しい人は、第一印象も第二印象も良いです。
ですが、怖そうに見えて、実は優しい人は、第一印象は良くなくても第二印象は良いです。
そして後者の方が印象に強く残りますし、より好印象になります。
昔、私の家の裏のある家の前がヤンキーのたまり場だったことがあります。見た目も派手で怖そうな人たちがたむろっています。第一印象は最悪です。どっか他所に行ってくれと思っていました。
ところがある日、普段は車庫に入れている私の車を、家の裏に数時間停めていたことがあります。そのときに、インターホンが鳴りました。見ると、いつも家の裏にたまっているヤンキーたちです。
ヤンキーの子たちの車と、私の車が落書きされていたそうです。彼らは、ヤンキーの身なりをしている自分たちが車の側にいたらきっと驚くだろうからと、きちんと声をかけたうえで、私の車の落書きを落としてくれました。
第一印象は良くなかった彼らでしたが、話してみると、とてもいい子たちでした。私の中では、今までの印象はなくなり、『見た目は怖くてもいい子たち』になりました。
これぞ、ものすごいギャップ効果です。
その後は時々見かけたときは声をかけたりするようになりましたが、数年後彼らも成長し社会人となり、そのたまり場から巣立っていきました。今、どうしているのでしょうね。
第二印象に失敗しても第三印象で挽回できる

第一印象は初対面の時に感じる印象です。第二印象は、初対面時の会話やその後数回接触するときに感じた印象です。
それに対して第三印象は、長く付き合っていく中で徐々に生まれていく印象です。浅い関係ではあまり正しく伝わりにくいものです。
第一・第二の印象のどちらかが良くなければ、第三印象に進むまでに時間もかかります。また、長い付き合いの中で確率されていくので、第一・第二の点の情報とは違い、線の情報になります。
そのため、「第一印象は人当たりが良くて仕事もスムーズな印象だったけど、実は人任せでそれを自分がしたように見せているだけ」などが周囲に気づかれた場合、「口だけで実は全然できないいい加減な人」というレッテルを貼られてしまうことになります。
そして、それを第三者が他の人へ話すことで、それを聞いた第三者の印象まで変わってしまいます。
第三者からの噂話は、自分が直接感じるよりも大きく影響する「ウィンザー効果」という心理効果で、噂話をしている人の信頼度が高いほどその効果も高まります。
第三印象を良くするには、きちんと丁寧に仕事をこなす・約束はきちんと守るなど、長期的な評価をあげていきましょう。
人には合う・合わないもありますし、あなたの良さをわかり認めてくれる人なら、第三印象は良くなっていくでしょう。
逆に、第一印象を良く見えるように意識して、その時だけ良くみえるように取り繕っていた場合、長く付き合っていく中で第一印象が覆され、第三印象で落ちてしまいます。
人付き合いが苦手で不器用だと感じていても、大丈夫です。そこから、あなたの良いところが見えてきたときにギャップ効果で第三印象が良くなり挽回できます!
まとめ
人からの印象を良くすると人間関係はスムーズになります。ですが、内面からの良さは見た目だけではわかりません。信頼性が最も高い第三印象が良くなるように誠実に毎日を送り、素の自分で勝負していきたいものですね。
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