誰でも自分の印象は良いならその方がよいですよね。初対面のときに抱いた印象は、それ以降も影響しやすいです。
そのため、第一印象が相手に与える影響の大切さを理解して、いかに第一印象が良くするかで、今後良い人間関係を作っていけるかどうか、とても重要になります。
第一印象は初めの数秒で掴め！
人は初めに受けた印象が特に残りやすく、一度感じたその印象がその後ずっと続きます。そしてその後に何をしても、初めの印象を通してその人を見てしまうことが多く、第一印象のイメージは簡単に変えることができません。それを初頭効果と言います。
そのような大切な第一印象はたった３～５秒で決まってしまいます。早い人は１秒ということもあります。
３秒で判断されてしまうなんて、あっという間のことですね。第一印象が良ければ、その後も良い関係を築きやすくなります。だからこそ、第一印象をよくすることはとても重要なものになります。そこで第一印象をよくするために必要なことがメラビアンの法則です。
私の体験談ですが、２０代前半の頃に犬の散歩をしていたときに、公園で遊んでいる小さな子が愛犬を触りに来ようとするとお母さんが止めていました。
『うちの愛犬は噛まないけど、知らない犬を触るのは噛むかわからないから、そりゃあ嫌だろうね』と思っていました。当時の私は美容関係の仕事をしていて、髪も茶髪で見た目も派手でした。
それが、看護学校に通い始め髪も黒く戻し、２０代後半になったこともあり、身なりも落ち着きました。その途端、同じように公園に愛犬の散歩に行くと小さな子がお母さんと一緒に近づき、「触っても大丈夫ですか？」と、愛犬を触りに来るのです。この時に気づきました。見た目かと。
これぞ、第一印象は数秒ということがわかる体験談でした。
人は見た目が９割・メラビアンの法則
初頭効果で今後の印象を左右されるならば、第一印象をいかによくするかが大切なポイントになります。
第一印象に大きくかかわるのは、見た目です。
見た目の重要性を提唱しているものに、メラビアンの法則があります。
その法則によると、視覚からの情報が５５％、聴覚からの情報が３８％、話の内容が７％と提唱されています。
内容がどんなに良くてもそれだけでは、相手が受けるのはたった７％です。それよりも、表情や口調、話すスピードや声のトーンなど、言葉以外のコミュニケーション（非言語的コミュニケーション）を活用する方が効果的ということです。
視覚・聴覚を合わせた非言語的コミュニケーションで考えれば、93％を占めます。似たような内容のものを数人から聞いてどれか一つを選ぶなら、総合的に印象に残った人のものをとる可能性が高いです。
暗い顔をして、うつむきながら小さな声で「これはおすすめです」と商品説明をされても、“ほんまに？”と疑ってしまいませんか？
見た目も、だらしない服装だったり、寝ぐせが付いたままなどよりも、最低限身だしなみを整えている方が印象はもちろん良くなります。
そのため第一印象を良くしておく＝見た目を良くしておくほうが有利です。
背筋を伸ばし相手を見て、しっかりとはきはきした声で、笑顔で適度に抑揚をつけながら「これは、本当におすすめです」と商品説明されたら、もう少し話を聞いてみようかなと思う人もいるはずです。
ただ、声の大きさは大きければよいというものではなく、相手との距離を考えてはっきりと聞き取れるボリュームを考えましょう。
このメラビアンの法則は面接や商談などにも役立ちますし、就職や転職をして初めて職場で挨拶をするときにも役立ちます。
就職などで初めて挨拶をするときも、身だしなみを整えて笑顔で元気にはきはきとあいさつをした方が好印象です。面接や商談でも、はきはきと表情豊かに、適度なスピードで抑揚をつけて話すと聞き入ってくれるでしょう。
昔、美容関係で働いていた時に、職場の打ち上げでカラオケに行ったときに、ある男性職員が『ガッツだぜ』を歌ったことがあります。疲れていたのか、声は小さくか細く下を向いて「ガッツだぜ…」と歌うのです。
ノリよく、活気のある歌のはずなのに、その人が歌うと全然ガッツじゃありません。なぜその歌チョイスしたのか、いまだに謎です。その人は他店舗のスタッフで入社したばかりでしたので、私はその人と会うのは初めてでした。
翌日からその人のことは、私の店の中では『全然ガッツじゃなかった人』と呼ばれ続けました。その後も別の打ち上げなどで顔を合わせることがありましたが、「今日は少しガッツあったな笑」など、やはり『ガッツだぜ』の印象がしばらくずっと続いていましたね。
ですが、何度か会う中で印象は変わっていきますし、第二印象や第三印象で第一印象を覆すことは可能です。詳しくはこちらの記事に書いています。
まとめ
第一印象はたった数秒で決まってしまうのに、その後の印象はずっと第一印象が付きまといます。第一印象が良ければ、その後の関係も良好に築きやすいですが、第一印象が悪いとそのイメージを覆すにはかなり大変になります。
何事も、初めが肝心です。万全の準備をして、身だしなみを整えて挑みましょう。笑顔の準備はできましたか？
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