普段会話をしている中で、言い間違いをすることって誰にでもありますよね。わざとじゃなく、うっかりと言い間違えていたり、言い間違えていることを指摘されるまで気づいていないこともあります。
頭ではわかっているのに、口から出ている言葉が違うこともあります。この言い間違い、実は無意識の本音や願望が出ていることがあります。
言い間違いの大半は本音
今、なんでこんなこと言ったんだろうと自分でもびっくりすることありませんか?
言い間違いは誰にでもあります。本当に、ただ単に純粋に間違えただけのこともあります。ですが大半はその中に、本音や願望が『言い間違い』として、無意識のうちに口に出てしまっています。
言い間違いには意味があって、全然関係のない言い間違いはなかなかしません。とくに言い間違いやすいのは、急いでいる時や焦っているとき、興奮しているとき、緊張しているときなど、注意散漫になっている時です。
言い間違いは、普段から心の中にある、自分にとって嫌だと思っていることや望んでいないことなど、マイナスの感情が出てしまうことが多いです。または、会話しているときに頭の中では他のことを考えて話半分で聞いている場合、返事が頭の中で考えていた全然別の内容の方を答えていることもあります。
口から出てしまったものの言い間違えていた時は、それを取り繕うのに必死になりますね。そうならないためには、焦ってるなど感じたときには一度深呼吸をして落ち着いてから話始めましょう。
例えば、上司を思わず呼び捨てにしてしまったり、相手の言葉を聞き間違えたり、ど忘れをして名前が出てこないなど。言い間違いだけではなく、聞き間違いやど忘れも同様です。
オーストリアの精神分析学者のフロイトは、そのような言い間違いや、聞き間違い、ど忘れを「錯誤行為」と名付けています。そしてその錯誤行為は無意識に出てしまいます。
本人が意識をしている意向と、それを妨害しようとしている無意識の意向が、脳内でお互いに衝突しているために言い間違いや聞き間違いなどをしてしまうのです。
そう。うっかり間違えたのではなく、自分でも気づいていない心の声が出てしまったのです。
聞き間違いや言い間違いが多い人は、顔では笑っていても腹の中では全然違う事を考えている可能性が高いです。今、あの人はなぜ言い間違ったのかな?と考えれば、その人の本音に気づくことができるかもしれません。
ど忘れで名前が出てこない場合は、そのことを「忘れたい」と無意識の願っています。ある人の名前だけが、どうしても覚えられない・いつもすぐにその人だけ名前が出てこない…という場合は、無意識のうちにその人に対する苦手意識があり、覚えにくくなっています。
苦手意識はないけど?という場合、その人が過去の嫌な出来事があった時の人と似ているようなら、その時の記憶と重なってしまい、脳が拒否している可能性もあります。
例えば、話している相手にイラつきながらも、表面上は穏やかに会話をしていたとします。でも、心の中では嫌な気持ちがくすぶっています。雑談している時に、みんなで「コレいいよね~」と盛り上がっている時に、「そうですね。私もいいと思います」と合わせたつもりが、「そうですね。私も嫌だと思います」と一人真逆のことを笑顔で言ってしまい、焦ることも…
疲れて眠そうにしている上司に、「明日休みなのでたっぷり寝てくださいね」と言おうとしてるのに、「明日休みなので、安らかにお眠りください」などと言ってしまうと、よっぽど嫌いなのねと周囲にも勘繰られてしまいます。
友達を勇気づけ応援しようとして、「当たってくだけろ」と言おうとしたら、「当たってくじけろ」と言ってしまうなども、本心では応援していない気持ちがうっかり出ています。
他にも、「頭痛いですか?」と聞こうとして「頭悪いですか?」と聞いてしまったり、「フットワークが軽いんやね」と言おうとして「尻が軽いんやね」と言ってしまったり。もう、お願いだから気づかないで聞き流しててくれと思いますね。
まとめ
言い間違えた内容によっては、たった一言で、致命的なダメージを受けることもあります。会議やスピーチなど、緊張している状態で話すときは、特に注意しましょう。
人が言い間違いや聞き間違いをしたときは、その意味を考えてみるとその人の本音が少し見えるかもしれませんね。
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