職場の中で新しいことを始めるときに、まず否定から入る人はどのくらいいるでしょう?何か始めようとするたびに、変化を嫌い、今のままで十分だと言って、その案をとりあえず否定する人たちはかならずいます。
前例がないからやめますか? 本当にそれで良いですか? あえてチャレンジすることで道が開けていくこともあります。変化を嫌い否定から入ることに対して、どのような心理や特徴があるのかを知ることで対策もできます。
否定から入る人の心理と特徴
変化を嫌い今までの方法を続けるために、新しい提案はとりあえず否定したり反対したりする人は必ずいます。否定してくる人がいることは当たり前くらいに思っておきましょう。
不安や恐怖心がある
人間は基本的に変化を嫌う動物です。今の安全が壊れるかもしれないことを恐れるためです。
今、十分ちゃんとできているのに、なぜ新しいことを始めないといけないのか? 新しいことを始めたために今できていることができなくなったり、余計手間になったりするのではないか?などの不安や恐怖から否定し、変化を嫌います。
普段からしている方法は慣れていますし、それをすることで結果どうなるかも予想できるので安心です。例え新たな方法の方が、今よりも業務が楽になることであっても、その方法を覚えて慣れるまでの時間が必要になります。
慣れるまでは、大変だったり手間に感じたりすることもあります。そこを面倒だととらえ、今のやり方に固執し反対します。
そのため新たな方法の提案をしても、「うちはずっとこうやってきたから」 「昔からこの方法やから。ここのやり方に早くなれたら?」 など古い体質ならではの保守的発言になります。
仕事ができない
毎日同じ繰り返しをするほうが、新しいことも学ぶこともなく変化もありません。今のままで問題ないから大丈夫と思い、新しいことや変化をすることを嫌います。
新しいことを始めたときにミスをしたり、手間が増えたりするのが嫌だからです。ですが、社会は日々変化しています。昔のままでずっと変わらないのは、それはそれで問題です。その職場だけがいつまでも時代遅れです。
自分の方法が正しいと思っている
何事にも否定から入る人は、自分に自信があり自分の意見が正しいと思っています。そのため、その意見と違うことを言われれば、もちろん否定します。また、新しい案の落ち度を探して否定することで、自尊心を保っています。
妬み
新しいことを始めることで、あなたがそれを成功させることを良く思っていない人も否定から入ります。
あなたに負けたくないなどライバル意識があるときは、たとえ同じ意見であったとしても、何かしら指摘して対抗しようとします。新しいことを始めたあなたに注目がいき評価されることが悔しくて、よく思っていない気持ちの表われです。
あなたが今までしていた仕事が振られて、自分の仕事量が増えたくないなど自己中心的な思いもあります。
否定から入る人への対処法
せっかく新たに始めようと準備をしていて、協力してほしいと思っている時に否定から入り、いつまでもウダウダと文句や陰口をたたかれてはやる気も萎えます。「そんなに否定せずに、一度やってみて」と言ったところで相手はそうそう納得はしません。
根拠を示す
まず必要なことは、否定できない根拠を示すことです。反論できないほどに、準備万端で挑みましょう。そこに必要なのは客観性です。客観的なデータやエビデンスを示すことです。きちんと準備したことを自信をもって話しましょう。
相手の意見も受け入れる
否定的な意見をしてきた相手を正論で論破してしまうと、相手は不満と怒りなどの負の感情しか残りません。そこで、まずは相手の反対意見を聞きましょう。そして、その意見を「そうですね」と、一度受け入れたうえで、自分の意見を再度伝えるのも一つです。
相手は一度自分の意見を受け入れてもらっているので、否定的な言葉を発しずらくなります。
否定的な意見の中にも、“なるほど!そういう考え方もあるのか”という気づきもありまもしれません。
または、「そうですね」と同意しておくと、気が済み話が終わることもあります。ただ、この場合「あの人もそうやって言ってた」と言われて周囲から誤解され、二次被害を受ける可能性もあります。
聞き流す
いつまでもしつこく否定してくる人は、最低限の関わりにとどめ否定的な意見は聞き流すようにしましょう。毎回相手にして、受け止めていてはあなたの心が持ちません。『また同じこと何回も言ってるわ』と、右から左に受け流しましょう。
10人いたら10人が賛成するわけではないので、反対派もいることは理解しておく方がよいです。その反対派すべてを同じ方向に向かせるのは難しいので、強行するのも一つです。どこかで犬が吠えている、いつまでも古いやり方にしがみついておけばいいなどと思って、心を強く持ちましょう。
理解してくれる人を大切にする
新しいことを始めるときに否定から入る人は多いです。ですが、あなたの提案を認め共感して、肯定してくれる人もいます。
否定ばかりされると、自分が間違ってるのか・やっぱりやめようかなとネガティブ思考になってしまいます。ですが、認めてくれる人がいることで自信を持つことができるはずです。
まとめ
どの職場や環境にも否定から入る人はいます。いろんな心理が働いて否定してきますし、否定している人からの視点で考えると納得できるものもあります。ですが、最終的に信じるのは自分自身です。
自分がこれをしてみたいと思ったならば、やってみることは大切です。しないで後悔するくらいなら、してみて後悔するほうがよっぽど良いですよ。
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