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看護師の腰痛・どの程度の痛みなら仕事を休む?

腰痛の画像 看護
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腰痛に悩む看護師さん、多いのではないでしょうか?今はなくても今後が不安と感じている看護師さんもいますよね。

腰痛があって辛いときに無理して出勤すると、腰痛が慢性化して業務に支障が出てしまうこともあります。無理をせず休むことも大切です。

どの程度の痛みなら仕事を休む?

腰痛の看護師の画像

腰痛と言っても歩くことができ、一般業務がなんとかこなせるからといって、無理して出勤する看護師さんは多いです。どこまで痛くなれば休むのか悩むところですね。あまりに無理をして慢性化してしまうのも考えものです。

横になるのも辛かったり、立ちあがることが辛いようなら受診して休暇をとることをお勧めします。職場の人員不足などを考えると休みを申し出るのは心苦しいかもしれませんが、職場はあなたの人生を変わってくれませんし助けてくれません。無理をしても良いことは何もありません。

あなたの身体を守るのはあなたしかいません

そんなことを書きながら、私も先日仕事中に腰を痛めました。歩けるので無理して出勤し仕事しています。ですが出勤すると、腰痛があっても決められた業務はこなさないといけません。

今回はコルセットと痛み止めで耐えることができたとしても、もしもその業務が痛みでできなくなった時は一度休暇をもらってきちんと治さないといけないと思います。ですが看護師って、子どもの病気や親の介護などでは休むことがあっても、自分の体調不良では休まない人が多いように感じます。

看護師の腰痛原因

腰を押さえている看護師の画像

腰に負担のかかりやすい姿勢

体位変換や移乗時の介助など中腰の姿勢で力を入れることや、ルート確保やバルーンカテーテル挿入などの際の身体をねじったまま行う業務、立ちっぱなしなどさまざまなものがあります。

看護師業務の約8割が中腰とも言われています。中腰での業務は立っているときの3~4倍の圧力が腰にかかっています。また、休憩時間もままならず長時間経ちっぱなし歩きっぱなしの状態は足腰への負担があります。

疲労

病棟勤務だと夜勤もあるので生活リズムが崩れがちです。睡眠不足の状態や疲労が取れない状態が続くのも腰痛の原因になります。腰に負担をかけすぎて筋肉が疲労して慢性腰痛を引き起こすこともあります。

精神的ストレスや緊張

ストレスが多い職場では腰痛発生が多いといわれています。また、精神的なストレスは体も緊張した状態になるため、血流が悪くなり肩こりや腰痛の原因にもなります。

下記は日本看護協会の腰痛予防対策指針からの引用です。ストレスも腰痛の発生要因に加わったとあります。ストレスは腰痛にも影響を及ぼすのですね。

腰痛の発生要因

腰痛の発生要因について、これまで「動作要因」「環境要因」「個人的要因」の3つでしたが、改訂版指針では、それに「心理・社会的要因」が追加されました。「心理・社会的要因」とはストレスのことで、「仕事への満足感が低く働き甲斐が得にくい」「職場での対人トラブル」「過度な長時間労働」「職務上の心理的負担や責任」などとされています。これらは職場のメンタルヘルスと同じ問題ですが、ストレスの高い職場は腰痛の発生率も高く、腰痛になった時の苦痛も大きいと言われています。

腰痛予防対策について | 日本看護協会 https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/safety/yotu/index.html

腰痛対策

コルセットの画像

腰への負担をできるだけ減らすため、前かがみや中腰の姿勢になりがちな体位変換などの業務は、無理して一人で行わず協力しながら行いましょう。

スライディングシートなど補助具の使用を取り入れている職場なら積極的に使用しましょう。処置時にベッドの高さを調節することも対策として有効です。ですが、ベッドリモコンで調節できない、手動の場合毎回しゃがむ動作はかえって腰や膝に負担です。

整体などのマッサージや、腰痛体操なども腰痛改善に役立ちます。自分に合った方法を見つけましょう♪湯舟にゆったり浸かるのも良いですね♪

腹式呼吸を意識して行う事も腰痛予防や対策になります♪腹式呼吸は腹筋を鍛えますので腹腔内圧が高まった結果、体や腰を支えてくれるのですね。自律神経のバランスがとれて、ストレスの緩和や便秘予防や有酸素運動にもなります♪
お腹を膨らますようにゆっり鼻から息を吸い、お腹がへこむまで口からゆっくり吐くことを1日10分ほどがおすすめです。

コルセットは痛みのある時に骨盤に巻きますが、予防的に常に巻いて使用するのはおすすめしません。また、腰痛がある時でも、腰が痛くて歩くのが大変な状態の時や立ちがかることも辛い状態の時など日常生活にも支障が出ている場合のみ使用する様にしましょう。長期間使用しすぎると、筋力が衰えて返って腰痛がおこりやすくなることもあります。

いすず
いすず

腰痛の治まっている時期に、体幹を鍛えて筋肉をつけることが大切ですね。

腰の負担が少ない職場

笑顔で赤いハートのイラストを持つ看護師の画像

腰痛があっても無理して働き続けた結果、慢性化することもあります。頻繁に腰痛を生じたり、なかなか治らなくなったりしてきた時には、今の職場が体力的身体的に合わないのかもしれません。腰に負担の少ない職場へ転職することも視野に入れることも一つです。

眼科や耳鼻科、皮膚科などのクリニックや検診センター、産業看護師などは比較的腰の負担が少ないです。

眼科は座り作業が多く腰への負担が少ないです。クリニックの場合、規模が小さいほど歩き回る回数も減ります。ただ、手術をしている眼科では手術中立ちっぱなしになりますので避けた方が良いです。

耳鼻科や皮膚科のクリニックもお勧めです。患者さんも歩ける人がほとんどなので移乗介助などもほとんどありません。

検診センターは、採血や健康診断のフォーロー業務が多いので座り仕事です。来院する人も健康な人ですので移乗介助など中腰での作業もほとんどありません。

産業看護師は、企業の医務室などで働きますのでデスクワークが中心です。

ノーリフトケアの職場を選ぼう 

ノーリフトケアという方法を導入しているところが増えています。移乗リフトやスライディングボードなどを使用して要介護者を持ち上げずに援助を行う方法です。患者さんも、持ち上げられることへの恐怖の軽減や皮膚損傷の軽減などのメリットがあります。介助する職員へは、身体的負担が軽減されて腰痛を予防する効果があります。

日本看護協会の腰痛予防指針でも「事業主は人力による人の抱え上げは行わせないこと」という原則があります。そのため、患者さんの抱え上げはリフトなどを使用することが望ましいのです。

ノーリフトケアを導入していると言っても、入浴介助時のみだったり、ベットからストレッチャーへの移動時のみだったり一部だけしかしていない場合もあります。補助具をいつどのような場面で使用しているのか確認が必要です。

腰痛の看護師画像

私の働いている療養病院では、スライディングボードのみ使用している病棟と、スライディングシートも導入した病棟があります。スライディングボードは、入浴時にベッドからストレッチャー、ストレッチャーから入浴用のストレッチャーへの移乗に使用しています。スライディングボードのみ導入している病棟は、おむつ交換や体位変換時は未だに抱え上げています。そのため、職員の腰への負担はかなり大きいです。

スライディングシートも導入した病棟は、体位変換やおむつ交換など患者さんの身体をベッド上で移動させる時に下に敷き込み滑らせて使っています。

導入時は、体の下にスライディングシートを敷くという動作が増えることに対して『手間』という意見もでました。ですが、「半年やってみる」ということでしていましたが、次第に慣れてきますし、ケア終了後の看護師・介護士の疲れは断然軽くなっています。

患者さんにとっても、体を浮かされる恐怖心もなくなり拘縮予防などメリットがあります。ですが、全職員がきちんと使うところまで行きわららず、使わない人は使わず以前の方法のままに患者さんを抱え上げている現状があり、課題はまだまだたくさんありそうです。

ベッドの高さを調節するのも一つですが、昔ながらの足元のレバーで調節するベッドを使用しています。そのため毎回しゃがんでレバーを回してベッドの高さを上げ、おむつ交換などを終えたらまたしゃがんでレバーを回してベッドの高さを戻す。

これを50人以上いる患者さん事にした日には、それだけで腰だけでなく膝も痛めそうで、とてもじゃないですが不可能で現実的ではありません。1日も早くノーリフトケアのための福祉グッズが浸透することを望んでいます。

まとめ

看護師は腰痛を生じやすい職種の一つです。無理な姿勢やハードワークに加え、精神的ストレスなど腰痛の原因になるものほとんどをクリアしてしまっている状態です。

職業病と諦めず、腰に負担のない職場へ移ったり、腰痛対策を行ったりして老後まで元気に過ごしましょう!

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